妊娠初期なら知っておくべき神経管閉鎖障害について!

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男女を問わず高齢妊娠・高齢出産が増加する中で、問題視されているのが胎児の先天性疾患のリスクです。

中でも「神経管閉鎖障害」は代表的な先天性疾患の1つとされています。

では、神経管閉鎖障害とはどのような疾患なのでしょう。

原因や症状、予防方法について詳しくご紹介します。


妊娠初期なら知っておくべき神経管閉鎖障害について!

「神経管閉鎖障害」とは?

「神経管閉鎖障害」とは、胎児の神経管の一部が塞がり、「二分脊椎症」や「無脳症」といった障害を引き起こす疾患です。

神経管は脳や脊髄など中枢神経の元となる器官です。

その器官の一部が塞がってしまうことで、脳や脊椎の正常な発達が妨げられ、さまざまな障害を引き起こすと考えられています。

胎児の神経管は妊娠4~5週目頃に作られるため、「神経管閉鎖障害」もその時期に起こるとされています。


「神経管閉鎖障害」が引き起こす障害

「神経管閉鎖障害」が原因で引き起こされる障害には、大きく分けて「二分脊椎症」と「無脳症」の2つがあります。

それぞれの症状について詳しくご紹介します。

二分脊椎症

「二分脊椎症」は、神経管の下部が塞がってしまうことで引き起こされる障害です。

通常、私たちの脊髄は脊椎の管の中にあります。

しかし二分脊椎症の場合は脊髄が脊椎の外に出てしまっているため、癒着や損傷によってさまざまな神経障害が起こってきます。

主な症状としては、歩行障害、運動障害、排尿・排便障害、性機能障害、そして軽~中程度の知的障害などが挙げられます。

また、中には幼児期にはあまり症状が見られず、学童期や思春期になってから顕在化してくる潜在性の二分脊椎症もあります。

無脳症

「無脳症」は、神経管の上部が塞がってしまうことで引き起こされる障害です。

脳が正常に作られず、大脳と頭蓋骨が欠損することで発見されます。

妊娠14週頃に超音波検査で見つかることが多く、流産や死産の原因になります。


「神経管閉鎖障害」の原因とは?

「神経管閉鎖障害」の原因としては、葉酸不足・母体の環境・遺伝的要因の3つが挙げられます。

葉酸不足

胎児の神経管が作られる妊娠初期は、細胞の増殖や分裂を助ける役割を持つ葉酸が、大量に消費される時期でもあります。

その大切な時期に葉酸の摂取量が足りなかったり、葉酸の吸収や代謝を妨げるアルコールを大量に飲んだりすると、細胞分裂が妨げられて「神経管閉鎖障害」を引き起こしやすいと考えられています。

母体の環境

妊娠初期は、胎児が母体の環境による影響を特に受けやすい時期でもあります。

ビタミンAの過剰摂取や、てんかん薬の内服、レントゲンやCTなどによる放射線被ばく、糖尿病の既往などは「神経管閉鎖障害」の発症リスクを高めることが知られています。

遺伝的要因

「神経管閉鎖障害」の20~30%には遺伝子の異常が関係しています。

そのため、同様の先天性疾患を持つ子供が兄弟・姉妹にいる場合や、近い血縁にそのような疾患を抱える者がいる場合は、遺伝的要因の可能性を考慮しておく必要があります。


「神経管閉鎖障害」の予防方法

遺伝など、予防の方法がないケースも中には存在しますが、大半の「神経管閉鎖障害」は、母体の環境に気をつけたり、アルコールの摂取を避けたり、葉酸を積極的に摂取したりすることで未然に防ぐことができます。

特に葉酸の摂取は神経管閉鎖障害の予防にとってとても重要なことです。

厚生労働省は妊活・妊娠中の女性に対して1日あたり400㎍の葉酸の摂取を推奨しています。

また、近年は妊活中の男性にとっても葉酸はプラスの効果をもたらすことが分かってきています。

とはいえ、1日に必要な量の葉酸を毎日食事のみから摂り続けるのは大変です。

そこで役立てていただきたいのが葉酸サプリメントです。

ドラッグストアのマタニティコーナーなどに行くと、さまざまな葉酸サプリメントが売られているので、ぜひ自分に合うものを探してみて下さい。

ただし、葉酸の摂取量は1日あたり1000㎍が上限とされています。

上限を超えての摂取はかえって体に悪影響を及ぼすおそれもあるためご注意ください。


「神経管閉鎖障害」と言われたら

「神経管閉鎖障害」が引き起こす障害の内、「無脳症」については脳が正常に形成されないため、流産や死産となってしまうケースがほとんどであるとされています。

一方、「二分脊椎症」は出産後に適切な処置を受ければ、すぐさま命に関わる恐れはありません。

障害の程度によっては、出生後すぐに手術が必要となるケースもあります。

しかし今は、障害を持って生まれた子供に対して、病院・行政・民間がさまざまなサポートを提供しているので、助けを借りられるところからは、遠慮せずどんどん手助けを受けましょう。

「神経管閉鎖障害」はどんな妊婦にも起こりうる疾患です。

いざというときに慌てないためにも、正しい知識を身につけておきたいですね。

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