生理前の腹痛!PMS(月経前症候群)と妊娠初期の違い

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生理前 の 腹痛 などの不快な症状は仕方のないことと、多くの女性が我慢し、諦めていましたが、1931年にようやく日常生活が困難なほどの生理前の症状が、月経前緊張症と報告されました。

その後1953年にグリーンとダルトンという研究者によってPMS(Premenstrual syndrome 月経前症候群)と名付けられ、広く知られるようになりました。

PMSは月経のある女性の20~50%にあるといわれていますが、症状の軽い人も含めると80%以上の人が該当するともいわれています。


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生理前の下腹部痛!PMS(月経前症候群)と妊娠初期の違い

PMSの主な症状と期間

生理前には多くの女性が様々な症状に悩まされます。

身体的な症状としては頭痛、腰痛、下腹部痛、乳房の張りと痛み、便秘、下痢、吐き気、めまい、むくみ、倦怠感、疲労、眠気、のぼせ、肌荒れ、食欲亢進などです。

精神的な症状ではイライラ、不安、情緒不安定、うつ、集中力、記憶力、判断力の低下などが挙げられます。

多くの症状は月経の始まる3~4日前や前日から見られるようになりますが、排卵日翌日(月経開始の14日前)頃から始まる人もいます。

月経前の名前が示す通り、生理が始まると治まります。


PMSの原因

PMSが起こる原因ははっきりとは解明されていませんが、一つには黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響が考えられています。

女性の体内では卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモンが分泌されていますが、月経が始まってから排卵までは卵胞ホルモンの、排卵後は黄体ホルモンの分泌量が増し、このホルモンバランスの変化により心身に様々な症状があらわれます。

PMSは黄体ホルモンが大量に分泌される時期に発症し、黄体ホルモンの分泌量が減ると症状が治まることからこの説は有力です。

黄体ホルモンには水分を蓄える働きがあり、月経前に体重が増えたり顔や手足がむくんで太ったように感じたりすることがあるのはこのためです。


PMSと妊娠初期の腹痛の見分け方

黄体ホルモンは別名「妊娠ホルモン」といわれるように妊娠を維持させるために必要なホルモンです。

排卵後、受精が起こらず妊娠が成立しなければ黄体ホルモンは14日間で減少し次の月経を迎えます。

月経がくればPMSは治まりますのでいずれにしても初期妊娠の腹痛ではないということになります。

受精卵が着床するのは受精から約1週間後、月経開始からはおよそ20日後です。

この間は普段から黄体ホルモンが大量に放出されている期間なのでPMSと妊娠初期症状の区別をつけることは事実上不可能です。

また、たまたま受精卵に先天的な遺伝子異常があり、受精卵が成長を止めてしまうこともあります。

その場合防ぎようはなく、化学的流産といいますが、妊娠に気づかないまま次の月経を迎えます。

月経がなく、妊娠の可能性がある場合、黄体ホルモンは放出され続けるため不快症状がつわりとなってあらわれます。

PMSの様々な症状の多くがつわりと似ているのはどちらも黄体ホルモンが大きく影響しているからです。

また、妊娠初期の腹痛は嘔吐や食欲不振による胃炎や便秘が原因のことも多いので普段の自分の症状と比べてみると違いが判るかもしれません。

つわりには黄体ホルモンだけでなくhCGホルモン(ヒト絨毛ゴナドトロピン)の影響も知られているのでPMSでは起こらなかった症状が発症する場合もあります。


PMSとPMDD

PMSは軽症のものを含めるとほとんどの月経のある女性が経験しています。

その中で重症のうつ病のような症状があらわれ、日常生活に支障をきたすほどになる場合をPMDD(Premenstrual dysphoric disorder 月経前不快気分障害)といいます。

PMSとPMDDの違いは精神状態の重症度によります。

PMSの場合は普段より怒りっぽくなったり、気分が落ち込みやすくなったりしますが職場や公共の場では我慢できるなどコントロールが効く範囲です。

PMDDは人間関係や仕事に支障が出るほど症状が重く、子どもを激しく叱ったり時にはネグレクトや暴力で虐待したりしてしまうこともあるほどです。

PMDDが起きていないときは全く問題なく日常生活が送れるので病気と気づかず放置されることが多いのですが、適切な治療で症状は改善されるのでおかしいと思ったら迷わず受診するべきです。


PMDと生理痛

月経に関する腹痛としては生理痛もありますが、生理痛は月経中の下腹部の痛み(頭痛や肩こりも含む)で、月経血を子宮口から押し出そうとして子宮が収縮するときに起きる痛みです。

痛みの質としては陣痛に似ています。

原因の一つは子宮内膜から分泌される「プロスタグランディン」という物質で、子宮を収縮させたり血管を収縮させたりする働きがあり、プロスタグランディンの分泌量が多いとそれだけ子宮収縮が強くなり痛みを感じやすくなります。

月経開始直後から3日目頃までがピークで徐々に治まっていく場合がほとんどです。

PMS(月経前症候群)は黄体ホルモンによるものと考えられていますから黄体ホルモンの分泌量が少ない月経開始から排卵日までの期間には症状はありませんが、排卵直後からPMSがあらわれ、そのまま生理痛になり、結局月の内半分以上を不快症状と共に過ごす人もいます。


おわりに

PMSと妊娠の初期症状を見分けるのはとても困難です。腹痛がひどくて市販の鎮痛剤を常用している場合もあるかもしれませんが、妊娠を望んでいるなら自己判断で薬を飲んだりしないように気をつけなくてはなりません。

妊娠に支障のないPMSの治療方法もありますから辛い場合は婦人科を受診することをおすすめします。

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