妊婦とタバコの3つの危険な関係とは?

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タバコ は「百害あって一利なし」と言われるほど人体に多大な影響を及ぼします。

特に 妊婦 の喫煙は母体だけでなく胎児にも甚大な悪影響を与えることが分かっています。

ここでは、妊婦とタバコの3つの危険な関係と、効果的な禁煙方法についてご紹介します。


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妊婦とタバコの3つの危険な関係とは?

流産や早産のリスクを高める

妊娠中の喫煙は、流産や早産のリスクを高めることが分かっています。

日本産婦人科医会のデータでは、全妊娠に対する非喫煙者の早産率が6%であるのに対して、1日に5本以上喫煙する妊婦では7%、6~10本では11%、31本以上では33%もリスクが高まるとされています。

タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素には、血管を収縮させる作用があります。

タバコを吸うと一瞬頭がくらっとしたり、手足の末端が冷えたりするのはそのためです。

喫煙により母体の血管が収縮すると、血流が悪くなり、胎児に栄養や酸素を送る大切な役割を担っている胎盤の機能が低下してしまいます。

そして、胎盤の機能低下は、流産や早産のリスクを高めることにもつながります。

また、一酸化炭素には血液中のヘモクロビンと結合する性質があります。

ヘモクロビンには酸素を運ぶ重要な役割があり、一酸化炭素と結合することで、母体や胎児に十分な酸素が行き届かなく恐れがあるのです。


胎児の発育に悪影響を及ぼす

妊娠中の喫煙が、子宮内胎児発育遅延を引き起こすことは有名です。

子宮内胎児発育遅延とは、何らかの原因によって子宮内の胎児の発育が遅延・停止した状態をいいます。

出生時体重が低くなるだけでなく、さまざまな臓器の発達が未熟になるため、新生児罹患率や死亡率も増加します。

子宮内胎児発育遅延の程度は、喫煙本数に左右されます。

日本産婦人科医会のデータでは、母親が妊娠中に喫煙をすると出生時体重が約200g、ヘビースモーカーでは約450g軽くなるとされています。

ただし、妊娠早期に禁煙をした場合の出生時体重はほぼ正常であることから、喫煙者であっても早期の内に禁煙を行えば胎児への影響を最小限に留めることは可能です。

また、最新の報告では、口唇・口蓋裂やポーランドシークエンスといった先天性異常の発生率が高くなるというデータや、1日10本以上喫煙する母親から生まれた子供は、健常な子供に比べて発達スコアが低下するというデータもあります。


副流煙にも注意が必要

タバコの煙は、喫煙者自身が吸い込む主流煙と、点火部分から立ちのぼる副流煙に分けられます。

妊婦自身は喫煙者でなくとも、夫や周囲の人間が喫煙をする場合は、副流煙を吸い込むことで1日1~5本程度の喫煙をしたのと同程度の害を受けてしまいます。

タバコの煙に含まれる有害物質の大半は主流煙より副流煙に多く含まれており、頻繁な受動喫煙は妊婦と胎児の健康に深刻なダメージをもらたします。

母親が副流煙を吸い込むと、先にも述べたニコチンや一酸化炭素などの有害物質が母体に吸収されます。

日本小児科学会集会で報告されたデータによると、母体に吸収された有害物質は胎盤を通じて胎児にも移行し、妊婦自身が喫煙をした場合同様、胎児の発育にさまざまな悪影響を与えるとされています。

妊婦自身が喫煙をした場合と、副流煙による受動喫煙の場合とでは、胎児への影響にどの程度の差異があるのか明らかでない部分もまだありますが、SIDS(乳幼児突然死症候群)や先天奇形、呼吸器疾患、ADHD(注意欠如・多動症)の増加との関係も指摘されており注意が必要です。


おすすめの禁煙方法

禁煙を成功させるためには、何よりもまず「タバコを吸いたい」という気持ちに囚われない・負けない気持ちが大切です。

喫煙への欲求に駆られた時は、次のような方法で気持ちをそらしてみましょう。

  • 冷たい水や熱いお茶を飲む
  • 深呼吸をする
  • ガムをかむ
  • ウォーキングなどをして体を動かす
  • 趣味を見つける

また、タバコの誘惑が多い場所を避けることも大切です。

宴会や居酒屋などタバコの匂いがする場所に行くと、それが引き金となって喫煙衝動が起きやすくなってしまいます。

さらに、せっかく禁煙をしても、喫煙者の多い場所に行くと副流煙を多く吸い込むことになり、結局ニコチンなどの有害物質に晒されてしまいます。

喫煙中だけでなく、妊娠中はそのような場所に長時間滞在するのは避けた方が賢明です。

夫や家族が喫煙者の場合は、タバコが母体や胎児に与える害をしっかりと説明し、禁煙を勧めるようにしましょう。

どうしても禁煙が難しい場合は、家庭内でも分煙を心がける・妊婦がいる場所では喫煙しないといった最低限のルール作りをすることで、胎児へのタバコの害を最小限に留めることが可能です。

大切な子供の命を守るためにも、妊婦とタバコの危険な関係を理解し、禁煙に努めるようにしてください。

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