食育ではぐくむ子供の健康と成長

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人は他の命を奪って食べなくては生きていけません。

食べるということは生きるということです。

2005年7月に施行された『食育基本法』が定めている「食に関する適切な判断力を養い、生涯にわたって健全な食生活を実現することにより」、「心身の健康の増進と豊かな人間形成に資する」という理念は、そもそも法律まで作って指導しなくてはならないものではありません。

誰もが食べて生きていく中で自ずと身につけてきた知恵と知識です。

昔から子どもたちは、毎日の食卓で、日々の暮らしの中で、家族や周りの大人たちの生きる姿を見て、息をするように学んできたのです。とは言えこういった法律ができた背景には、「食」に対する考え方や生活習慣の変化によって、その知恵と知識の継承が危ぶまれている現状があります。

食材の選び方や美味しい食べ方、産地や旬、効能は教養ではなく常識です。知らなければ傷んだものを食べてしまうかもしれません。

間違った食べ方で健康を損ねてしまうかもしれません。

また、環境汚染や農薬、添加物、遺伝子組み換え技術など、食の安全が脅かされている状況を知り、対応を考えることは命を守るうえで不可欠です。


食育ではぐくむ子供の健康と成長

子どもを取り巻く「食」事情

文科省が提携推進する「早寝早起き朝ごはん」全国協議会は2006年に発足しました。

こんな当たり前のことがスローガンに掲げられるほど、夜更かしで朝ごはんを食べない子どもが増えているのです。

にもかかわらず、太り気味と肥満を合わせた子どもの割合は年々増加しています。

その一方でやせ願望が強く、幼い時期から食事を減らして体形を維持しようとする傾向も強いのです。

また、食料が豊富にあるため、好きなものしか食べない偏食や残食、家族の生活リズムの違いから一人で食事をとる「個食」も多くみられます。

柔らかいものを好んで食べるため、顎の力が弱く、噛み合わせの悪い子どもが増えています。


朝食の必要性

食事は一日3回ですが、夕食を摂ってから朝食まではおよそ12時間あります。

朝食から昼食までの約5時間、昼食から夕食までの約7時間と比べて間隔が長いことがわかります。

でんぷんが胃から腸へ送り出されるのにかかる時間は2~3時間、脂肪で5~6時間ですから、眠っている間に胃の中は空っぽになっています。

朝食を抜くとどうなるでしょうか。

夕食から昼食までの約17時間、体はエネルギーの供給を受けることができません。

特に脳は眠っている間も活動を続けており、常にエネルギー源であるブドウ糖を必要としています。

朝食を抜くと脳はエネルギー不足で集中力を欠き、ぼんやりとした状態になってしまいます。

朝食を摂ることで脳だけではなく体も目覚め、生活のリズムが生まれます。

また、一日に必要なエネルギーや栄養を3回の食事でバランスよく摂ることができます。

食事が一日2回ではどうしてもビタミンやミネラルが不足しがちです。

エネルギー(カロリー)も大事ですが、子どもの健やかな成長には病気を防ぎ、体の調子を整えるビタミンやミネラルの充実は欠かせません。

何より、一日の始まりが美味しく楽しいご飯であることが、子どもの精神的な安定に繋がるのです。


食育は楽しい

栄養素の働きや有効成分などを教え込むことが食育ではありません。

食事は栄養補給と同時に楽しむものです。

「体に良いから」とすすめられるより、「美味しいから」と言われた方が食べたくなります。

家族で食卓を囲むと、食材の旬や産地、料理方法などが自然と話題に上ります。

旬のものは安い上に余計なストレスがかかっていないので栄養素の含有量も多くなります。

農薬の使用量も少なくてすみます。

プランターで野菜や果物を育ててみると食べ物への関心が深まると同時に収穫の喜びを知ることができます。

小学校でも児童が自分たちで育てた野菜が給食のメニューにのる日は残食が減ります。

まずは、食事は楽しいと思えるような環境を整えること。

次にいろいろな食材を使って料理を作ること。

会話をしながら食べること。

それだけで子どもの健康と成長は大きく変わってきます。

子どもと一緒に買い物に行く、野菜を育てる、料理をする、食事を摂る、そうしたことの積み重ねで子どもたちは「食」にまつわる様々な知識を身につけていきます。

おやつや加工食品を買う時、食品表示を見ていれば子どもは興味を示しますし、添加物の危険性にも気づきます。難しく考えることはありません。

「旬のものを、感謝して、美味しくいただく」ことができる子どもを育てる、それが食育の基本です。

食べ物に対する感謝の気持ちがあれば偏食や残食は減っていきますし、食事のマナーにも気を配るようになります。

「いただきます」は世界でも珍しい食事時の挨拶です。

「命をいただく」、この謙虚な心は子どもたちに伝えていかなくてはなりません。

「身土不二」という仏教の言葉があります。

「土と人は別れがたく一つである」という思想で、地産地消の精神に繋がっています。

地球環境の保善や食糧問題の解消にもなるのです。

「知育、徳育、体育の基本となる食育」と並べられると、何やら堅苦しいように思えますが、生活の基本である「食」を楽しむことがまず第一歩です。


まとめ

食育ではぐくむ子供の健康と成長
子どもを取り巻く「食」事情
朝食の必要性
食育は楽しい

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