日本人が数字の十五を昔から大切にしているわけ

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言葉や数字に意味があるのを知っていますか?

それは、昔生まれた風習や文化が現代まで続いている中で、意味がきちんとあることなのです。

そして、特に「十五」という数字は日本人が昔から大切にしてきた数字です。

無限に続く数字の中で、何故十五なのでしょう。

今回は数字の「十五」と日本の文化の繋がりについてみていきましょう。


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日本人にとって「十五」は何故大切なのか

      十五日ごとに変わる季節「二十四節気」

昔から日本は農耕国家です。

農業で発展してきたので、季節の移り変わりに大変影響を受けてきましたし、また気にもかけてきました。

特に日本は四季の移り変わりがはっきりとしている国です。

その為に同じ月内であっても、初旬の頃と下旬の頃では気温差などに差が出てくることがよくあります。

そこで目安として使われているのが「二十四節気」です。

これは、約2600年前の中国の黄河地方の気候を基にして作られた暦です。

節分を基準にして1年を24等分、つまり約15日ごとに分けた季節のことを言います。

1か月の前半が「節」、後半を「中」と言い、その区分点となる日に季節を表す名称を付けたのです。

二十四節気は古代中国で生まれたため、日本の気候とのずれは多少発生します。

しかし、毎年同じ時期に同じ節気がきて、節気の間隔も約15日を保っている為半月ごとの季節変化に対応可能なのです。

その為に農業を行ううえで季節の目安にはとても便利なもので、日本にも導入されたのです。

また、この二十四節気は太陽の動きを基にして作られています。

黄道(=太陽が通る道)を15度ずつ移動した点を区分点としていますが、それだけではどうしてもずれが生じる為四年に一度閏年(うるうどし)を作ることで調整しているのです。

でも、二十四節気なんて言われても良く分かりませんよね?ですが、実はカレンダーに書かれています。

「立春」「雨水」「啓蟄」「春分」などです。

例えば「啓蟄(けいちつ)」は、毎年3月6日頃にやってきますが、これは「春になって虫が穴から出てくる」という意味があります。

この名前は中国から伝わってきたものをそのまま使っている為に、日本とのずれがありますが知ると少し面白いですよね。


毎月十五日は「鬼宿日」

鬼宿日という言葉を知っていますか?これは「きしゅくにち」もしくは「きしゅくび」と読みます。

旧暦で毎月15日は鬼宿日と言われていました。「鬼の宿の日?」と解釈すると何だか不吉な日に思えます。

因みにここで言う「鬼」とは赤や青の角が生えた鬼ではなく、死霊や精霊といった意味です。

それはそれで、やはり怖いことに代わりはないのですが。実は鬼宿日は鬼の宿などの意味ではなく、鬼が宿にいる日なのです。

つまり「鬼は出歩かないということ」で、とても良い日になるのです。

結婚に関連すること以外のことだったら、万事に吉とまで言われている吉日です。

では、この鬼宿日が何に関係しているのかというと、成人式や七五三があるのです。

成人式

現在はハッピーマンデーの影響で日付が変わってしまいましたが、元々は小正月にあたる1月15日に成人式を行っていました。

かつては、この日に元服の儀を行っていたのです。

七五三

天和元年(1681年)11月15日、五代将軍徳川綱吉が長男・徳松の成長と健康を祈願したのが始まりと言われています。


「十五」=「三々九度」?

仏教の世界では「三(3)」は「仏・法・僧」の三宝を象徴するもので、とても重要視されている数字です。

そしてアジアの文化圏では奇数は吉兆の数(=陽数)ともされています。

日本でも結婚式のお祝いの席で「三々九度」をしませんか?

これは「三」に更に「三」を重ねて、更に奇数の最大数とされている「九」を加えたことで「この上なくめでたい!!」ということを表しています。

つまり「3+3+9=15」ということですね。


「十五夜」は、なんで十五?

なんのこっちゃ?と思われるかもしれませんが、これは月の満ち欠けです。新月から満月になるまで、約15日かかるため「十五夜」と呼ばれるようになったと言われています。

つまり、十五夜の十五には「満月」という意味が含まれているのです。

旧暦では8月15日前後の満月の夜を「十五夜」と呼んでいました。

しかし、現代の新暦では旧暦と1か月程ずれがあるため、今では9月中旬~10月中旬頃をさします。

またその為に、旧暦では満月だったかもしれませんが、新暦では満月と限らないこともあるのです。

十五夜には他の呼び方もあります

中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)…秋の真ん中に出る満月の意味

芋の名月(いものめいげつ)…秋に収穫できた芋類をお供えして、その収穫に感謝をする意味

上記のことから、十五夜は秋の満月を表すだけでなく、秋の収穫に感謝をする意味があるのです。


本当は十五個ある不思議な石

京都の龍安寺をご存知ですか?

ここには銭型をした知足のつくばい(茶室などに入る前に手や口を清めるために手水を張っておく石)があります。

このつくばいには、中央の水穴を「口」の字に見立て、上下左右に「五、隹、疋、矢」の四文字が刻まれています。

これを「口」とあわせてみていくと「吾れ、唯だ、足ることを知る(われ、ただ、たることをしる)」と読めますね。

この言葉は釈迦が説いた「知足の心」で、それを徳川光圀が図案化し寄進したものと言われています。

実は龍安寺の庭には15個の石が置かれています。ですが、どの角度から見ても14個しか見えません。

これは、どの角度から見ても必ず1個だけは他の石に隠れて見えないように作られているからです。

先程の「知足の心」である「吾唯足るを知る」はここで活きるのです。

庭の石を一度に14個しか見ることができないことを不満に思わないで、満足することの教えなのです。

更にいうと「命」「健康」「身体」など与えられているもの全てに感謝しなさいということです。

東洋の世界で「15」という数字は「完全」を表します。

しかし、どの角度から見ても14個しか見えない庭は「不完全」な庭ということでしょう。


最後にまとめ

いかがでしたか?日本と「十五」の意外な関係性や繋がりが見えてきたかと思います。

それぞれにきちんと意味がありますので、普段の行事も適当にやらないで、少しはその意味に寄り添って見るのもいいかもしれません。

今までとは違う世界が垣間見えますよ。

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