異常分娩ってどこから?出産を控えた妊婦さんが知っておきたいこと

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存
  • 0
スポンサーリンク

女性にとって出産は命がけの大仕事です。

しかし、すべての出産が順調に進むわけではありません。いざという時に慌てないためにも、「正常分娩」と「異常分娩」の違いや、「異常分娩」になった場合の処置や治療法について詳しくご紹介します。


異常分娩ってどこから?出産を控えた妊婦さんが知っておきたいこと

異常分娩とは?

「異常分娩」とは、「正常分娩」から逸脱した分娩のことを言います。

一般的には、妊娠37週を超えてから陣痛が起こり、徐々に子宮収縮の感覚が狭まっていき、数時間から数日をかけて胎児が子宮から産道を経由し誕生する分娩を「正常分娩」と呼びます。

一方、さまざまな原因により正常に分娩が進まないケースは「異常分娩」とされ、症状に応じて適切な処置や治療が必要になります。


微弱陣痛

「微弱陣痛」とは、何らかの原因によって「陣痛が弱い」「陣痛の時間が短い」「陣痛の周期が長い」といった状態が続き、正常に分娩が進行しないことを言います。

母体のお腹に圧力計を装着し、子宮収縮の強さや持続時間などを測定する「外圧法」によって、「微弱陣痛」かどうかを診断することができます。

「微弱陣痛」を引き起こす原因としては、「羊水過多」「胎位の異常」「母体の栄養不良」「高齢出産」などが考えられます。

しかし、これらの原因に当て嵌まらないことも多く、原因不明のケースも少なくありません。

「微弱陣痛」と診断された場合、分娩第一期であれば十分な睡眠・栄養補給などを行い経過を見守ります。

しかし、分娩第二期の場合は母体と胎児の安全を守るために、人工的に破水をさせて陣痛を促す「人工破膜」を行ったり、「陣痛促進剤」を使用したりすることもあります。


前期破水

「前期破水」とは、分娩が始まる前に破水(胎児を包んでいる卵膜が破れ、羊水が流出すること)してしまうことを言います。

特に、37週未満での破水は、胎児の生命が危険にさらされる恐れがあるため注意が必要です。

「前期破水」を引き起こす原因としては「膣を介しての感染」「多胎妊娠」「羊水過多」「羊水穿刺」などが挙げられます。

中でも特に頻度が高いとされるのが感染による破水です。

感染が胎児を包む卵膜に及ぶと、卵膜が脆くなり、子宮収縮を引き起こす物質が放出されます。

その結果、分娩の時期に達していないにも関わらず破水が起こってしまうのです。

破水の自覚症状は卵膜の破れ方によってさまざまです。

じゃばっとお湯が漏れる感じがするケースもあれば、おりものや尿漏れと勘違いしてしまうほど少量のケースもあります。

妊娠中に普段と異なる液体の流出があった場合は、安易に自己判断をせず、かならずかかりつけ医の診断を受けるようにしましょう。

「前期破水」と診断された場合は、抗生剤の投与や緊急帝王切開といった処置が行われます。


骨盤位分娩

「骨盤位分娩」とは、いわゆる逆子のことです。

通常、胎児は子宮の中で頭部を下に向けていますが、逆子の場合は頭部が上を向いているため、分娩時に産道と頭部の間に臍帯(

胎児に酸素や栄養を送る管)が挟まれ、血流が遮断されて胎児の命が危険にさらされる恐れがあります。

「骨盤位分娩」の場合は胎児の下肢や臀部が先に産道に降りてきてしまうため、分娩の進行や安全性の確保には高度な技術が必要とされます。

そのため、現在では「骨盤位分娩」と診断されたほとんどの妊婦に対して、予定帝王切開が選択されています。


鉗子分娩・吸引分娩

胎児の頭部が先に降りてきている頭位の分娩で、「胎児の状態が悪化している場合」「陣痛は強いのに分娩が進まない場合」「母体に心臓病などの合併症があり十分にいきむことができない場合」「胎児の命が危険にさらされている場合」などに行われるのが「鉗子分娩・吸引分娩」です。

「鉗子分娩」では胎児の頭部に金属の鉗子を装着し、分娩を誘導します。

一方「吸引分娩」では胎児の頭部に吸引カップを装着して牽引します。


帝王切開

「帝王切開」は、経膣での分娩が困難と判断された場合に行われます。

母体の腹部と子宮を切開し、手術によって胎児を取り出します。

「胎児機能不全」「骨盤位(逆子)」「子宮内感染」「帝王切開の既往歴」などがある場合に選択されます。

「帝王切開」には「深部帝王切開術」と「古典的帝王切開術」の2種類があり、現在は主に前者が行われています。

「深部帝王切開術」では子宮体部の筋線維を傷つけないため、出血量が少ない・傷跡の回復が早い・次の妊娠で子宮破裂を起こすリスクが低いなどのメリットがあります。

一方、胎児が横位である・胎児が未熟児である・筋腫があるなどの場合に選択されることが多い「古典的帝王切開術」では出血量が多い・傷跡の回復が遅い・次の妊娠で子宮破裂を起こすリスクが高いといったデメリットがあります。

それらのメリット・デメリットを含め、「帝王切開」を受ける際には、主治医からしっかり説明を受けておくことが大切です。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存