子どもの時に読みたかった本5選大人になって読み返したい本

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子どもの時は 本 を読むより遊びたい、大人になったら本を読む時間が取れない、そんな風になかなか読書の時間を取れないでいる人も多いのではないでしょうか。ですが、本を読むということは始めてしまえば案外敷居が低いもの。

分厚い本を見ると身構えてしまう人も、まずは短いお話から再挑戦してみるのはいかがでしょう。

映像と違って、自分の頭の中で様々な体験を楽しむことが出来るのが読書の世界。

新しい世界を楽しむには多少の訓練も必要です、長く離れていた人ならそれもなおさら!

 子どもの頃に読書が好きだった人も、昔から読書が苦手だった人も、とっておきの1冊に出会ってしまえば『本の虫』になるまではあっという間だったりするものです。

今回は、大人になった今だからこそ読みたい本を5冊おススメ。

もちろん、今子ども時代を楽しんでいる人にもおススメですので親子で読んでもいいですよ!


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子どもの時に読みたかった本5選大人になって読み返したい本

1.「つめたいよるに」 江國香織/著  新潮文庫



「忙しいけれど本が読みたい」「最近本を読む余裕が無い」そんな人にも安心な、10分程度で読めるくらい短いお話を詰め込んだ短編集。

忙しい日々に読書の時間を取るのが難しく、いつの間にか本を読むことへの敷居が高くなってしまっている人にはお勧めの1冊です。

テイストの違う様々な作品が収録されていますが、おすすめはやはり「デューク」。

大切な家族であったデュークとの別れを悲しむ「わたし」、たまご料理と梨と落語が好きでキスがうまかったデューク。

その死から立ち直れないわたしの前に現れた不思議な男の子との邂逅を描いた少し不思議で切ない物語。

この他にも、言葉遊びで読み手を翻弄するような物語や少しぞくっとするようなお話などバリエーションも豊か。

勉強や家事の合間や通勤の途中でもさらと読めてしまうのに、どこか心に引っかかるそんな1冊です。


2.「西の魔女が死んだ」 梨木香歩/著 新潮文庫


高校の読書感想文などでも取り上げられる梨木香歩の名作「西の魔女が死んだ」も、読みやすい文体が魅力の読書初心者にはとっかかりやすい小説。ですが、その内容は読み終わった後に深く心に残ることでしょう。

中学校に上がってすぐ、どうしても学校に行けなくなってしまった「まい」は大好きなママのママ、「西の魔女」であるおばあちゃんの元へ行くことになります。

学校に行かず、おばあちゃんの元で魔女修行に励むまい。

その修行の肝心要は「何でも自分で決める」ということ

喜びも幸せも、自分が決めることが大切なのだと西の魔女はまいに教えてくれます。

初夏を迎えるまでのひと月余りの修行の日々、すべてが楽しいことばかりではありませんでしたが、まいは西の魔女から大切なものを教わるのです。

今中学生であるならばぜひ、もう中学生の時期を過ぎてしまった人でも過去にまいのような心持ちになったことがある人もぜひ。

今子どもである人も、お父さんお母さんになった人も、ぜひ魔女修行について思いを馳せてみませんか?


3.「クレヨン王国のパトロール隊長」福永 令三/作 三木 由記子/絵 講談社青い鳥文庫


どうしても仲良くなれない人、いませんか? 

クレヨン王国シリーズは、ファンタジー要素を多く含む児童文学ではありますが驚くほどに人間関係の描写がリアルな物語。特にこの「パトロール隊長」は、その容赦のない描写に最初は胸が苦しくなってしまうかもしれません。

5年生のノブオは、担任の右田先生に叱られて山奥へと駆け出してしまいます。

右田先生はノブオに特にひどく当たります、叱っている時の顔つきも他の子ども達とは全く違います。

ノブオは右田先生が嫌いでしたし、右田先生が自分のことを嫌っているのも知っていました。

ノブオを取り巻く環境はけして幸せとは言い切れません、母親の病死と父の再婚、新しく出来た可愛い妹の事故と失明。

そんな中で精一杯家族を守ろうとするノブオの心は、右田先生の心無い一言で限界を迎えてしまいます。

真っ暗闇を走りに走って辿り着いた先、そこには洋服を着たフクロウがノブオを迎えてくれるのでした。

いつの間にかクレヨン王国に迷い込んでいたノブオは、王国の決まりに則ってパトロール隊長として戦争の気配が迫るクレヨン王国で奮闘しながら、傷ついた心を癒していくと同時に、また違う視点にも気が付いて行くのです。

傷つけあうだけではけして生まれないものがある、それでも許せないという気持ちをいつまで抱え続けるのか…。

戦いの果てにノブオが辿り着く結末、大人になった今こそ覗いてみませんか?


4.「はてしない物語」 ミヒャエル・エンデ/作 上田 真而子 ・佐藤 真理子/訳 岩波書店



児童文学の不朽の名作とも呼ばれている「はてしない物語」。「ネバーエンディングストーリ―」というタイトルで映画にもなっているので「名前は聞いたことがある」「映画はみたことがある」という人も多いのでは。ですが、この物語の素晴らしさは「本」のページをめくることでさらに深まることをご存知でしたか?

主人公のバスチアンは、物語が大好きな10歳の男の子。彼がひょんなことで巡り会った「あかがね色の本」の中の世界「ファンタージエン国」は正体不明の虚無に飲みこまれ、滅亡の危機を迎えています。その危機を救うためには、人間界からとある子どもを連れてくるしかないと話す登場人物達。ファンタージエンを救ってくれるのは、人間界の、あかがね色の本を読んでいる、10歳の男の子。空想好きで、物語が大好きな…。本をめくる手を止めて、バスチアンは叫びます。「僕のことだ!」

映画「ネバーエンディングストーリ―」で描かれているのは、バスチアンが世界を救うまでの物語。けれど、この「はてしない物語」ではバスチアンがファンタージエンを崩壊から救った後の姿まで描かれています。傍観者であったバスチアンが世界を再生し、そうして新しく作られた世界の中で物語の一部となっていく姿は、少し恐ろしく、リアルな不安に苛まれてしまうことでしょう。けれど、物語の最後には必ずおしまいがやってくることになっているのでご安心を。バスチアンの終わらない物語におしまいを届けてくれる人物の名前に、きっと胸を打たれること間違いなしです。

バスチアンが読む本と同じように、物語を読み進める私たちの手の中にあるのも「あかがねの本」。物語が進むごとに世界の変化に合わせるように文字色が変わっていくなどの装丁のこだわりも美しい本なので特別な人への贈り物にもおススメ。

 本を読むことが大好きな子どもだった人にこそ、大人になった今、昔の自分の姿をバスチアンに重ねながら読んでほしい1冊です。


5.「精霊の守り人」 上橋菜穂子/作 偕成社


こちらも、アニメやドラマなどで何度となく映像化されている名作。文化人類学者として多くのフィールドワークをこなした経験から生まれる多国籍な世界観は、読む人をあっという間に守り人ワールドへと引き込んでしまいます。

女だてらに用心棒稼業をこなすバルサが偶然助けた子どもは、新ヨゴ皇国の第二皇子チャグム。彼は皇子でありながら、その体に異世界の水の精霊の卵を宿していました。新ヨゴ皇国の建国神話の中で初代皇帝に退治されたとされる水妖に宿られたチャグムを、国の威信のために殺そうとする父帝。彼の手から息子を守って欲しいと二ノ妃に請われたバルサは、チャグムと共に王宮を逃げだすのですが…。

子ども向けのファンタジーと言ってしまうには、あまりにも骨太な物語。快活でさっぱりとした性格のバルサと、ほんの少し内向的でそれでも心には強い意志をもつチャグムを取り巻く人々はすべてがいい人ではありません。過去には自分も同じように命を狙われた経験をしているからこそチャグムを放っておけないバルサと、そんなバルサを信頼するからこそ自分に出来ることを探して成長していくチャグムの冒険。小学生からでも、大人でも、親子で楽しめる和製ファンタジーです。

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